この記事でわかること
- 1初心者でも5分で習得できる簡単なギターリフ
- 2TAB譜付きで練習しやすい
- 3一度覚えれば一生使えるかっこいいフレーズ
簡単なリフを弾くための基礎知識

ギターリフに挑戦する前に、最低限知っておきたい基礎知識をご紹介します。この知識さえあれば、どんな初心者でも簡単にリフを弾きこなせるようになります。
リフとは、曲の中で繰り返し登場する特徴的なフレーズのことです。多くの場合、曲の印象を決定づける重要な役割を果たしています。エレキギターのリフは、単音を中心に構成されていることが多く、コードを覚える必要がないものも多いため、初心者でも比較的取り組みやすいのが特徴です。
例えば、ある有名なロックのリフは、たった4つの音で構成されており、6弦と5弦だけで弾くことができます。このようなシンプルなリフでも、聴いた人に強い印象を与えることができるのです。以下で、リフを弾くための基本的な知識と練習方法について解説していきます。
TAB譜の読み方とピッキングの基本
エレキギターのリフを練習する際、最初の壁となるのがTAB譜(タブ譜)の読み方です。でも安心してください。TAB譜は五線譜と違って非常に直感的で、音楽の知識がなくても簡単に理解できます。
TAB譜は6本の横線で表され、それぞれがギターの弦を表しています。一番上の線が1弦(一番細い高音弦)、一番下の線が6弦(一番太い低音弦)です。線上に書かれた数字は、そのフレットを押さえることを意味します。例えば、6弦の「3」は、6弦の3フレットを押さえて弾くということです。
ピッキングの基本は、親指と人差し指でピックを持ち、弦に対して45度くらいの角度で当てることです。最初はダウンピッキング(下向きのストローク)だけで練習し、徐々にアップピッキング(上向きのストローク)も取り入れていくとよいでしょう。
特に初心者の方は、ピックを強く握りすぎないよう注意してください。力を入れすぎると、スムーズなピッキングができなくなります。リラックスした状態で、手首の柔らかい動きを意識しましょう。
また、リフを弾く際は、メトロノームや原曲に合わせて練習することをおすすめします。リズム感を養い、テンポをキープする訓練にもなります。最初はゆっくりしたテンポから始め、徐々に速くしていくとよいでしょう。
※この例では、4弦の5フレット→4弦の3フレット→5弦の5フレット→5弦の3フレットの順に弾きます。
フレットの押さえ方とミュート技術
かっこいいリフを弾くために欠かせないのが、正確なフレットの押さえ方とクリーンなミュート技術です。特に初心者の方がつまずきやすいポイントなので、しっかりマスターしましょう。
フレットを押さえる際は、指の腹ではなく、指先(爪に近い部分)を使います。フレットボードのフレット線のすぐ後ろ(ヘッド側ではなくボディ側)を押さえると、クリアな音が出やすくなります。力加減も重要で、必要以上に強く押さえる必要はありません。音が濁らない程度の力で十分です。
ミュート技術は、不要な弦の音を消す技術で、クリーンなリフを弾くために必須です。右手(ピッキングハンド)のミュートは、ピッキングしない弦に軽く手のひらが触れるようにします。左手(フレットハンド)のミュートは、押さえている指の腹や側面を使って隣の弦に軽く触れることで行います。
特に低音弦を使ったヘビーなリフでは、不要な弦の共鳴を防ぐことが重要です。例えば、6弦や5弦を弾く場合、他の弦が鳴らないように右手の小指側で軽く触れておくといいでしょう。
これらの技術は、一朝一夕でマスターできるものではありませんが、意識して練習することで徐々に上達します。今回紹介する簡単なリフは、これらの技術を身につけるための絶好の練習材料となるでしょう。
ロック初心者にぴったりの簡単リフ5選

ロックは、エレキギターの定番ジャンルです。カッコいいリフがたくさんありますが、中には初心者でも簡単に弾けるものもあります。ここでは、ロック初心者にもおすすめの、シンプルだけどインパクトのある5つのリフをご紹介します。
ロックギターというと難しいテクニックが必要だと思われがちですが、実は世界的に有名なロック曲の中には、非常にシンプルなリフが使われている曲も少なくありません。これから紹介する5つのリフは、フレット数が少なく、弦の移動も最小限で済むため、ギターを始めたばかりの方でも無理なく挑戦できるものばかりです。
例えば、最初に紹介するローパワーリフは、たった1本の弦で弾けるフレーズです。ギター初心者でも5分程度の練習でマスターできる難易度ながら、聴いた人に強い印象を与えるリフになっています。以下で、初心者にぴったりのロックリフを詳しく解説していきます。
1. ローパワーリフ(5弦中心の力強いフレーズ)
このリフは、スタジアムでもよく聴かれる力強いフレーズです。5弦だけで構成されているシンプルなリフながら、非常にインパクトがあり、ロックの基本を学ぶのに最適です。
このリフの魅力は、なんといってもそのシンプルさ。全て5弦だけで弾くことができるため、弦を切り替える必要がなく、右手の動きを最小限に抑えられます。初心者にとって取り組みやすい要素です。
弾き方のポイントは、各音をしっかりと分離させることです。特に連続する「7-7」の部分は、一度ピッキングを止めて、再び弾くようにしましょう。また、最後の「3-2」の流れは少しテンポが速くなるので、メトロノームを使って練習するのがおすすめです。
音作りについては、少し歪ませたクリーントーンで弾くと、迫力のある雰囲気が出ますよ。初心者の方でも5分程度の練習で弾けるようになるので、ぜひ挑戦してみてください。
難易度:★☆☆☆☆(超初心者向け)練習目安時間:約5分
2. デュアルストリングロック(2弦使いの古典的フレーズ)
「パパパーン、パパパパーン」という印象的なフレーズで始まるこのリフは、ギター初心者なら一度は挑戦したい古典的なロックリフの代表格です。このリフは、いわゆる「パワーコード」を使ったもので、たった2本の弦で構成されています。
このリフのポイントは、各音を短く切って弾くことです。すべての音を伸ばすのではなく、スタッカートのように区切って弾くことで、カッコよさが出ます。また、5弦と4弦を使うことで、太いサウンドを作り出しています。
初めて弾く方は、最初にゆっくりとしたテンポで、5弦と4弦を正確に弾く練習をしましょう。慣れてきたら、テンポを上げてみてください。このリフは比較的テンポが遅いので、初心者でもマスターしやすいでしょう。
音作りに関しては、少し歪みを加えたサウンドにすると、よりロックらしい雰囲気が出ます。ゲイン(歪みの量)はそれほど強くなくても大丈夫です。このリフを5分間集中して練習すれば、ギター初心者でもかなり様になるはずです。
難易度:★★☆☆☆(初心者向け)練習目安時間:約5分
3. メタルベーシック(ヘビーメタル入門フレーズ)
ヘビーメタルの入門としてぴったりなこのリフは、初心者でも弾きやすい超カッコいいフレーズです。このリフも基本的には2本の弦だけで構成されており、比較的シンプルな運指で弾くことができます。
このリフの弾き方のポイントは、音と音の間にしっかりと間を取ることです。特に「5-4」から「0-0」に移る際は、一拍休符を入れるようなイメージで弾くとよいでしょう。また、最初の「2-2」と最後の「0-0」は、それぞれ2回ずつ弾きます。
初心者の方は、最初は右手のピッキングにだけ集中して、リズムを掴んでみましょう。このリフは比較的テンポが遅いので、リズム感をつかみやすいと思います。慣れてきたら、左手の移動をスムーズにする練習をしてみてください。
音作りについては、できるだけ歪ませたヘビーなサウンドにすると、迫力のある雰囲気に近づきます。エフェクターをお持ちでなければ、アンプのゲインを上げてみましょう。このリフを5分間集中して練習すれば、ヘビーメタルの王道リフをマスターできるはずです。
難易度:★★☆☆☆(初心者向け)練習目安時間:約5分
4. グランジクリーン(クリーントーン活用フレーズ)
90年代グランジを思わせるこのイントロリフは、クリーントーンを活かした印象的なフレーズです。このリフは、4弦と3弦を中心に使用し、左手の移動も少ないため、初心者でも比較的取り組みやすいでしょう。
このリフの特徴は、4弦と3弦を同時に弾くことで生まれる、独特の響きです。同じフレットを2本の弦で押さえるので、左手の形がシンプルになります。また、フレットの移動も最小限で済むのが初心者にとって嬉しいポイントです。
弾き方のポイントは、各音を短く切らずに、つなげて弾くことです。原曲では、コーラスエフェクトが使われていますが、エフェクターがなくても十分かっこよく聞こえます。4弦と3弦を同時に弾くことに慣れるまで、ゆっくり練習しましょう。
音作りについては、クリーントーンでリバーブ(残響効果)を少し加えると、幻想的な雰囲気に近づきます。歪みはあまり使わず、クリアな音で弾くことがポイントです。5分間の集中練習で、グランジ風リフをマスターしましょう。
難易度:★★☆☆☆(初心者向け)練習目安時間:約5分
5. クラシックブルースロック(往年の名フレーズ)
60年代ブルースロックを彷彿とさせるこのリフは、単音中心の特徴的なフレーズです。このリフは、3弦から始まり、2弦へと移動しますが、フレットの移動は少なく、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
このリフのポイントは、各音をしっかりと鳴らすことです。特に弦を移動する際に、不要な弦が鳴らないように注意しましょう。また、リズムはシャッフルビート(トリプレットのような3連符的なリズム感)になっているので、雰囲気をつかむことが大切です。
初心者の方は、最初はゆっくりとしたテンポで、弦の移動に慣れる練習をしましょう。特に3弦から2弦への移動では、左手の形をしっかりと意識することが重要です。慣れてきたら、徐々にテンポを上げていってください。
音作りについては、中程度の歪みを加えたサウンドが適しています。あまり強い歪みではなく、ヴィンテージな雰囲気の歪みを心がけましょう。このリフを5分間集中して練習すれば、ロックの古典的なリフをマスターできるはずです。
難易度:★★☆☆☆(初心者向け)練習目安時間:約5分
ポップス・J-POPで使える簡単リフ5選

ロックだけでなく、ポップスやJ-POPの曲にも初心者が弾きやすいかっこいいリフがたくさんあります。ここでは、幅広い年齢層に人気の曲から、簡単に弾けて注目を集められるリフを5つ厳選してご紹介します。
ポップスやJ-POPのギターリフは、ロックに比べて比較的クリーンなサウンドで弾かれることが多く、初心者にも取り組みやすいものが多いのが特徴です。また、多くの人が知っている曲なので、人前で弾いたときの反応も良いでしょう。ここで紹介する5つのリフは、難易度が低く、短時間で習得できるものばかりです。
例えば最初に紹介するアニメイントロリフは、アニメ好きなら誰もが知っているフレーズで、たった数分の練習でそれらしく弾けるようになります。以下で、ポップスやJ-POPから厳選した簡単リフを詳しく解説していきます。
1. アニメイントロリフ(1弦メロディー系)
90年代の名作アニメのオープニングテーマで使われているようなこのイントロリフは、アニソン史に残る名フレーズです。このリフは主に高音弦を使用し、左手の移動も少ないため、初心者でも取り組みやすいでしょう。
このリフは1弦だけで弾くので、右手の弦移動を気にする必要がありません。そのため、初心者でも集中して左手のフレット移動だけを練習できるのが利点です。
弾き方のポイントは、各音をはっきりと区切って弾くことです。特に連続する同じフレット(3-3や7-7など)は、一度ピッキングを止めて再度弾くようにしましょう。また、10フレットから12フレットへの移動では、左手の小指を使うことになるので、小指の力を意識して練習するとよいでしょう。
音作りについては、クリーントーンで少しリバーブを加えると、原曲の雰囲気に近づきます。エフェクターがなくても、アンプのクリーンチャンネルで十分かっこよく弾けます。5分間の集中練習で、誰もが知るアニソン風リフをマスターしましょう。
難易度:★★☆☆☆(初心者向け)練習目安時間:約5分
2. J-ROCKハーモニー(ハーモニー系フレーズ)
人気J-ROCKバンドでよく使われるこのイントロリフは、シンプルながらも印象的なメロディが特徴です。このリフは主に3弦と2弦を使用し、左手の移動も比較的少ないため、初心者でも取り組みやすいでしょう。
このリフの特徴は、3弦と2弦を同時に弾くことで生まれる、ハーモニーの美しさです。同時に2本の弦を押さえるため、最初は少し練習が必要かもしれませんが、フレットの形は比較的シンプルなので、すぐに慣れるでしょう。
弾き方のポイントは、各音をクリアに鳴らすことです。特に弦を同時に弾く際に、両方の弦がしっかりと鳴るように心がけましょう。また、フレットの移動がスムーズになるよう、左手の動きを意識して練習するとよいでしょう。
音作りについては、軽く歪ませたクリーントーンが適しています。強すぎない歪みで、各音がはっきりと聞こえるようにしましょう。このリフを5分間集中して練習すれば、J-ROCK風リフをマスターできるはずです。
難易度:★★☆☆☆(初心者向け)練習目安時間:約5分
3. モダンポップ(シンプルリズミックフレーズ)
近年の洋楽ヒット曲でよく聴かれるこのギターリフは、シンプルながらもキャッチーなフレーズが特徴です。このリフは主に中音域の弦を使用し、フレットの移動も最小限なので、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
このリフのポイントは、リズム感です。各音をしっかりと刻むことで、グルーヴ感を出すことができます。また、3弦から4弦へ移動する際のタイミングも重要なので、よく雰囲気をつかみましょう。
初心者の方は、最初はゆっくりとしたテンポで、リズムを意識しながら練習するとよいでしょう。慣れてきたら、徐々にテンポを上げていってください。特に、3弦の9フレットを4回弾いた後の弦移動がスムーズになるよう、意識して練習しましょう。
音作りについては、クリーントーンに少し明るさを加えたサウンドが適しています。エフェクターがなくても、アンプのクリーンチャンネルで十分かっこよく弾けます。このリフを5分間集中して練習すれば、現代ポップ風のリフをマスターできるはずです。
難易度:★☆☆☆☆(超初心者向け)練習目安時間:約5分
4. J-POPアルペジオ(美しいアルペジオフレーズ)
近年のJ-POPでよく使われるこのイントロリフは、印象的なアルペジオが特徴です。このリフは主に高音弦を使用し、フレットの移動も少ないため、初心者でも取り組みやすい曲の一つです。
このリフの特徴は、1弦と2弦を使った美しいアルペジオです。1弦を中心に弾き、部分的に2弦を取り入れることで、豊かな響きを作り出しています。
弾き方のポイントは、リズム感とスピード感です。原曲はやや速いテンポなので、最初はゆっくり練習し、徐々にスピードを上げていくとよいでしょう。特に、1弦と2弦を行き来する際のピッキングの正確さを意識して練習してください。
音作りについては、クリーントーンに少しリバーブを加えると、透明感のある雰囲気に近づきます。エフェクターがなくても、アンプのクリーンチャンネルでも十分きれいに聞こえます。このリフを集中して練習すれば、現代J-POPの人気曲風のリフをマスターできるはずです。
難易度:★★★☆☆(中級者向け)練習目安時間:約10分
5. ロックバラード(メロディアスフレーズ)
ロックバラードの定番ともいえるこのリフは、メロディックな高音フレーズが特徴です。このリフは本来複雑ですが、その特徴的な部分だけを抜き出した簡易版をご紹介します。
原曲のイントロリフは、1弦上でメロディックなフレーズを展開する複雑なリフですが、この簡易版では最も特徴的な部分のみを抜き出しています。実際の曲ではこのフレーズが何度も繰り返されるため、この部分だけをマスターしても十分に曲の雰囲気を表現できます。
弾き方のポイントは、各音をはっきりと弾くことです。12フレットから15フレットへの移動では、左手の薬指を使うことになるので、薬指の力を意識して練習するとよいでしょう。また、フレーズの終わりに向かって、徐々に音量を大きくしていくと、より表現力が増します。
音作りについては、軽く歪ませたクリーントーンが適しています。強すぎない歪みで、メロディラインがクリアに聞こえるようにしましょう。このリフを集中して練習すれば、ロックバラードの代表的なフレーズをマスターできるはずです。
難易度:★★★☆☆(中級者向け)練習目安時間:約10分
初心者がリフを速くマスターするためのコツ

ギターリフを効率よく練習するためのテクニックを知っていれば、上達速度は格段に上がります。ここでは、初心者がリフを短時間でマスターするための、実践的なコツをご紹介します。
ギターのリフを練習する際に、闇雲に繰り返すだけでは効率が悪く、上達も遅くなります。効果的な練習方法を取り入れることで、同じ時間でも成果が大きく変わってきます。特に初心者の方は、正しい練習方法を身につけることで、挫折せずに楽しく上達できるでしょう。
例えば、リフの最初の数音だけを取り出して、そこだけを繰り返し練習する「チャンク練習法」は、複雑なリフを短時間でマスターするのに効果的です。また、メトロノームを使って徐々にテンポを上げていく「スローアップ練習法」も、正確なリズム感を身につけるのに役立ちます。以下で、リフをマスターするためのコツを詳しく解説していきます。
リフを小分けにして練習する「スライス法」
複雑に見えるギターリフでも、小さなセクションに分けて練習することで、短時間でマスターできるようになります。この「スライス法」は、プロのギタリストも愛用する効率的な練習方法です。
まず、練習したいリフを3~4音ずつの小さなチャンク(断片)に分けます。例えば、8音のリフなら、最初の4音と後半の4音という具合に分けましょう。そして、最初のチャンクだけを集中的に練習します。スムーズに弾けるようになったら、次のチャンクに移り、同じように練習します。
各チャンクが個別に弾けるようになったら、今度はチャンク同士をつなげる練習をします。例えば、チャンク1とチャンク2をつなげて練習し、それがスムーズになったら、チャンク2とチャンク3をつなげる、という具合です。最終的には、全てのチャンクをつなげて通しで弾けるようになるまで練習します。
この方法の利点は、複雑なリフを細分化することで、難しい部分を集中的に練習できることです。また、小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションも維持しやすくなります。特に初心者の方は、一度にたくさんのことを同時に練習するよりも、この「スライス法」で一つずつクリアしていく方が、効率よく上達できるでしょう。
例えば、先ほど紹介したローパワーリフを練習する場合、最初の「7-7」だけを繰り返し練習し、次に「10-7」、さらに「5-3-2」と分けて練習するといいでしょう。各部分がスムーズに弾けるようになったら、全体をつなげて練習してみてください。
まずはこの3音だけを繰り返し練習し、スムーズに弾けるようになってから次のパートに進みます。
メトロノームを使ったスローアップ練習
かっこいいギターリフを弾くうえで最も重要なのは、リズムの正確さです。速く弾けることよりも、安定したテンポで弾けることの方が、リスナーに「かっこいい」と感じさせる要素になります。そこで役立つのが、メトロノームを使った「スローアップ練習」です。
まず、練習したいリフの原曲テンポの半分程度(または、確実に弾ける遅さ)にメトロノームを設定します。スマートフォンの無料メトロノームアプリでも十分です。このテンポで、リフをミスなく3〜5回連続で弾けるようになるまで練習します。
次に、テンポを5〜10BPM(1分間の拍数)だけ上げ、同様に練習します。このペースでテンポを徐々に上げていき、最終的に原曲テンポに到達するまで繰り返します。焦らず、確実に弾けるテンポから少しずつ上げていくことがポイントです。
この練習法の利点は、リズム感と速さを同時に養えることです。また、「ここまでは確実に弾ける」という自信がつくため、モチベーションの維持にも繋がります。特に初心者の方は、最初からスピードを求めるのではなく、この「スローアップ練習」で基礎を固めることをおすすめします。
例えば、ロックバラードの簡易版リフを練習する場合、原曲テンポは約120BPMですが、最初は60BPMくらいからスタートし、65BPM、70BPM...と徐々に上げていくとよいでしょう。各テンポでミスなく弾けることを確認してから次に進むことが重要です。
これだけあれば十分!リフ練習に最低限必要な機材

かっこいいギターリフを弾くためには、どんな機材が必要なのでしょうか。実は、初心者が練習するなら、最低限の機材だけで十分です。ここでは、リフ練習に必要な基本的な機材と、あると便利なアイテムをご紹介します。
エレキギターを始めるとき、様々な機材に囲まれたプロの姿を見て、「自分もたくさんの機材が必要なのでは」と不安になる方もいるでしょう。しかし、リフ練習の段階では、基本的な機材だけで十分です。無駄な出費を抑えつつ、効果的に練習できる環境を整えましょう。
例えば、エレキギター本体とアンプがあれば、基本的なリフ練習は可能です。さらに、チューナーやメトロノームがあれば、より効率的に練習できます。また、ギター用のピックは何枚か用意しておくと安心です。以下で、必要な機材について詳しく解説していきます。
初心者向けギターとアンプの選び方
これからエレキギターでリフを弾きたいと思っている初心者の方へ、まずは適切な機材選びからスタートしましょう。リフ練習に特化した場合、どのようなギターとアンプが適しているのでしょうか。
ギターについては、先程紹介した「エレキギターの種類」の項目でも触れましたが、初心者向けのエントリーモデルで十分です。予算は3〜5万円程度が目安になるでしょう。スクワイアやアイバニーズ、ヤマハのパシフィカなど、コストパフォーマンスの高いモデルがおすすめです。特にロックやポップス系のリフを弾くなら、ストラトキャスタータイプのギターが汎用性が高いでしょう。
アンプについては、自宅練習用なら小型のギターアンプで十分です。1〜2万円程度の10〜20W出力のアンプを選ぶとよいでしょう。ヤマハのTHRシリーズやボスのKATANAシリーズなど、コンパクトながら様々な音作りができるモデルが人気です。特にモデリングアンプと呼ばれるタイプは、複数の音色を内蔵しているため、様々なジャンルのリフ練習に対応できます。
初心者セットとしてギターとアンプがセットになった商品も多くありますが、これらはコストパフォーマンスが高いため、予算に限りがある方におすすめです。セット内容をよく確認し、シールドケーブルやピック、ストラップなども含まれているかチェックしましょう。
なお、静かな環境で練習したい場合は、ヘッドフォン出力があるアンプを選ぶか、ヘッドフォンアンプと呼ばれる小型デバイスの使用も検討しましょう。VOXのamPlugシリーズなどは、ギターに直接接続してヘッドフォンで練習できる便利なアイテムです。
あると便利な周辺機器・アクセサリー
基本的なギターとアンプがあれば練習は始められますが、いくつかの周辺機器やアクセサリーを追加することで、より効率的に、そして楽しく練習できるようになります。ここでは、リフ練習に特に役立つアイテムをご紹介します。
まず必須と言えるのが「チューナー」です。ギターが正しくチューニングされていないと、いくら正確に弾いても良い音になりません。クリップ式のチューナーは、ギターのヘッド部分に取り付けるだけで使えるため、初心者にもおすすめです。KORGのPitchclipやチューナーペダルなどが人気があります。
次に「メトロノーム」です。前述のスローアップ練習でも活用できる必須アイテムです。最近ではスマートフォンの無料アプリで十分実用的なものが多いので、まずはそれを活用するとよいでしょう。Pro Metronomなどのアプリがおすすめです。
また、複数の「ピック」を用意しておくことも重要です。ピックは落としたり、紛失したりすることが多いので、予備を持っておくと安心です。初心者には厚さ0.7〜0.8mm程度の標準的なピックがおすすめです。Tortexシリーズなどが長持ちして使いやすいでしょう。
さらに、「エフェクター」も一つあると練習の幅が広がります。特に歪み系エフェクター(ディストーション/オーバードライブ)は、ロックリフを弾く際に重宝します。BOSSのDS-1やBLUES DRIVERなどは、初心者にも扱いやすく、様々なジャンルに対応できます。
最後に、「リファレンス音源」も重要です。YouTube等の動画サイトで原曲やギター講座を視聴したり、ギター用のタブ譜アプリ(Ultimate GuitarやGuitarTuna等)を活用することで、正確なリフの練習ができます。これらは無料でも十分役立つツールです。
初心者ギタリストからよく寄せられる質問と回答

ギターリフを練習する際に、多くの初心者が同じような疑問や悩みを抱えています。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。きっとあなたの疑問も解決するはずです。
ギターを始めたばかりの方は、様々な疑問や不安を抱えているものです。「このリフは本当に初心者でも弾けるの?」「練習しても音が汚いのはなぜ?」など、誰しもが通る道です。ここでは、そんな初心者の皆さんからよく寄せられる質問に、経験者の視点から回答します。
例えば、「リフがうまく弾けない」という悩みに対しては、メトロノームを使ってゆっくりと練習することをおすすめします。また、「音が汚く聞こえる」という問題には、フレットの押さえ方やミュート技術を見直すことが効果的です。以下で、さらに詳しく解説していきます。
始めたばかりの人がよく抱える疑問とその解決法
エレキギターでリフを練習し始めたばかりの方からよく寄せられる質問と、その解決法をまとめました。あなたの疑問もここで解決するかもしれません。
Q1: 「フレットを押さえると指が痛いのですが、これは普通ですか?」
A1: はい、これは全くの初心者にとっては普通のことです。指先の皮膚が硬くなる(タコができる)までは痛みを感じることがありますが、定期的に練習を続けていれば、2~3週間程度で指先が慣れてきます。あまりに痛い場合は、1日の練習時間を短くして、徐々に延ばしていくとよいでしょう。
Q2: 「リフを弾くと不要な弦まで鳴ってしまいます。どうすれば防げますか?」
A2: これはミュート技術の問題です。不要な弦を右手(ピッキングハンド)の側面や左手(フレットハンド)の余った指で軽く触れて、音が出ないようにします。この技術は少し練習が必要ですが、基本的なリフを弾く際に非常に重要です。
Q3: 「メトロノームに合わせて練習すると、すぐにずれてしまいます。どうすれば改善できますか?」
A3: リズムキープはとても重要なスキルです。まずは非常にゆっくりとしたテンポ(例えば60BPM程度)から始め、確実に合わせられるようになってから、徐々にテンポを上げていきましょう。また、足でテンポを取りながら弾くのも効果的です。
Q4: 「同じリフを何日も練習しているのに上達した感じがしません。どうすれば良いですか?」
A4: 上達を実感しにくいのは、毎日少しずつ良くなっているため、変化に気づきにくいからです。練習の様子を動画で記録しておくと、1週間後、1ヶ月後に見返した時に上達を実感できるでしょう。また、一つのリフだけでなく、複数のリフを並行して練習すると、気分転換にもなります。
Q5: 「アンプがなくても練習できますか?」
A5: アンプがなくてもギター本体だけで練習することは可能です。特にフレットの押さえ方やリズム感など、基本的な技術の練習は、ギター単体でも効果的に行えます。ただし、音量は小さいため、静かな環境で練習することをおすすめします。また、ヘッドフォンアンプのような小型機器も、手頃な価格で販売されています。
まとめ:今日から弾ける!かっこいい超簡単リフ10選

ここまで、初心者でも5分で弾けるかっこいいエレキギターリフを10曲紹介してきました。ローパワーリフ、デュアルストリングロック、メタルベーシック、グランジクリーン、クラシックブルースロックといったロックリフから、アニメイントロリフ、J-ROCKハーモニー、モダンポップ、J-POPアルペジオ、ロックバラードといったポップス系リフまで、様々なジャンルのリフを取り上げました。
これらのリフは、難しいテクニックや複雑なコードチェンジを必要とせず、わずか数フレットや数本の弦を使うだけでかっこよく弾けるものばかりです。ギターを始めたばかりの方でも、少しの練習で弾けるようになるので、ぜひ挑戦してみてください。
また、リフを効率よく練習するためのコツとして、「スライス法」や「スローアップ練習」も紹介しました。これらのテクニックを活用することで、短時間で上達することができるでしょう。
最後に、ギターリフの練習に必要な機材や、初心者がよく抱える疑問についても解説しました。高価な機材を揃える必要はなく、基本的なギターとアンプがあれば十分に練習できます。
ギターの上達には時間がかかるものですが、この記事で紹介したような簡単なリフから始めれば、初心者でも短時間で「弾ける楽しさ」を実感できるはずです。一曲一曲、着実にマスターしていきましょう。きっとあなたのギター演奏ライフが、より充実したものになるでしょう。
今日から早速、お気に入りのリフに挑戦してみてください。5分後にはかっこよく弾けているかもしれませんよ!
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